interview04

鳶・土工工事 / 斉藤 浩志さん
“ものづくり”の楽しさや達成感が感じられる仕事です。
鳶・土工工事 / 斉藤 浩志さん
仕事の内容について教えてください。
建築構造物の基礎の掘削・埋め戻しと、建築物の骨となる躯体のコンクリート打設を施工する専門業者です。外構工事の側溝や縁石等を施工する場合もあります。
この仕事に就いたきっかけは何ですか?
私の場合は同級生からの紹介です。もともと鳶・土木工事の仕事に興味があったわけではなかったのですが、誘われるままに仕事に就き、いつのまにか26年になります。
ここまで長く続けて来られた理由は、ひとつには自分なりに目標を持ってやって来たこと。それと、事業主の人柄が大きいです。
鳶・土工工事 / 斉藤 浩志さん
鳶・土工工事 / 斉藤 浩志さん
今までの仕事で印象に残っていることは?
建築家の安藤忠雄先生が設計した、IPU(環太平洋大学) の柔道場の新築工事。道路を挟んでピラミッドのような形をした建物で、全て生コンクリートの素地の複雑な建物でした。V字形の柱や高さ6mの壁など施工ボリュームが大きくて、難しく、しんどかった印象が今も残っています。
仕事で大切にしていることは何ですか?
お客様に喜んでいただく仕事をすることは当然ですが、品質管理を含めて仕事仲間を大事にすること。チームワークを何より大切に思っています。
趣味は何ですか?
ゴルフです。同級生や友人たちからすすめられたのがきっかけで始めました。もともと体を動かすことが好きだったので、すぐに夢中になりました。
まったく思い通りにならないところがゴルフの魅力で、コースに出る度に、「ゴルフは自分との闘いだ」と思ってます。今は同級生・友人・仕事仲間・現場で出会った他業種の方たちと楽しんでいます。目標はスコアは80、早く達成したいです。
建築業界を目指す、若者へメッセージ!
建築業の魅力である“ものづくり”の楽しさや達成感を感じられる仕事です。
関わった物件は何十年も残ります。苦しかったことやうれしかったことを、その物件を目にする度に思い出すことができるのも魅力ですね。
また、職種を越えた出会いもあり、仲間が増えてゆくのもこの業界のいいところです。最初は身体的にしんどい思いをすることがあるかもしれませんが、誇りを感じられる仕事なので、ぜひ飛び込んでみてください。
鳶・土工工事 / 斉藤 浩志さん

interview03

型枠工事 / 下田 昌昭さん
何もないところに形を作って行く仕事。完成時の達成感は格別です。
型枠工事 / 下田 昌昭さん
仕事の内容について教えてください。
型枠工事という仕事は、コンクリートを流し込むための型枠を組み、コンクリートが固まって強度が出たら解体という流れで行われます。
建物の図面を見たらまず柱、壁、梁導の加工帳を作り、その長さや巾にベニヤ、材木を切断して加工物を作り、現場で組み立てを行います。加工物も長いものになるととても重くなるので、体力が必要とされる仕事でもあります。
私は職長を任されているため、職人さんの配置や施工手順を考えて伝えなければなりません。いろいろな職種の人たちと仕事をするので、打ち合わせや調整をこまめに行うことが作業をスムーズにする上で大切なことだと思っています。
この仕事に就いたきっかけは何ですか?
親が型枠の解体業をしていたので手伝い程度の経験はありましたが、17歳の終わり頃に今の会社の仕事をした時、当時の社長(現会長)から「型枠大工にならないか?」と誘っていただいたのがこの仕事に就いたきっかけです。
型枠工事 / 下田 昌昭さん
型枠工事 / 下田 昌昭さん
今までの仕事で印象に残っていることは?
コンクリート造の建造物は仕上げをするとコンクリートが見えなくなるものがほとんどですが、中にはコンクリート打ち放しの建物もあります。そんな建物の中で2件、忘れられないものがあります。どちらも有名な建築家の建物でした。
一つは、柱が斜めで、梁も斜めに上がり、屋上が階段になっている建物で、加工帳を作るために初めてCADを始めた現場。もう一つは、エレベーターホールが楕円の壁に囲まれていて、その外側に階段がついているという、たいへん珍しい建物で、苦労した分、完成した時の達成感は大きく、今でも近くを通りかかる度に「かっこいい建物だなあ」喜びとともに眺めています。
仕事で大切にしていることは何ですか?
型枠大工だけでは建物を作ることはできません。いろいろな業種の人たちと仕事する際には、気軽に声をかけたり声をかけられたりできるよう心がけています。いろいろな人と親しくなれば、雑談の中で仕事の流れが自然に決まり、スムーズに仕事をすることができるんですよ。
会社の仲間とも、自分の考えを推しつけるのではなく、意見を聞いて一緒に考えることで、仕事の流れや仕方を模索するようにしています。
趣味は何ですか?
よく近場の海にメバルやイカを釣りに行っています。最近シーカヤックを手に入れたので、海に出て大自然を満喫したいと思います。
建築業界を目指す、若者へメッセージ!
型枠工事は力仕事で、夏は暑く冬は寒い、きつい仕事だと今でも思っています。でも最近は、昔に比べて使用する工具類の改善や種類も増えるなどして、格段に楽になってきています。それに、作業所の方も、休憩所やトイレがきれいに整備され、気持ちよく仕事に取り組めるようになっています。
何より、何もないところに形を作って行くこの仕事は、完成時に大きな達成感が感じられる、やりがいのある仕事だと思います。
型枠工事 / 下田 昌昭さん

interview02

鉄筋工事 / 山口 裕二さん
驚きと感動の連続の中、日々成長を実感しています。
鉄筋工事 / 山口 裕二さん
仕事の内容について教えてください。
鉄筋工事は、構造物の骨となる、躯体の中でも重要な部材を扱う仕事です。
異形棒鋼と呼ばれる鋼材(鉄の棒)を工場で加工や接合し現地で組み立てを行います。図面に忠実に組み立てられた鉄筋は、建物が完成するとコンクリートの中で見えなくなってしまいますが、建物の強度や安全性を高めるためには不可欠なものです。
私は現在、職長として現場を任されていますので、図面から使用する鉄筋の種類・数量の読み出しも行っています。加工場で加工され、現場に運び込まれた鉄筋材料を図面に従って組み立てるのが仕事です。
この仕事に就いたきっかけは何ですか?
祖父が大工だったので、小さい頃から祖父の仕事する姿を見て育ちました。ものづくりをする姿がかっこよくて、「将来は祖父のように大工になりたい」とずっと思っていました。
また、小・中学校の通学路には鉄筋工事業の加工場があって、仕事をする職人さんを見かけては「かっこいいなぁ」と憧れの目で見ていたんです。ですから卒業してすぐに電話をかけて面接に行き、入社することになりました。
鉄筋工事 / 山口 裕二さん
鉄筋工事 / 山口 裕二さん
今までの仕事で印象に残っていることは?
入社して最初は加工場での仕事でした。そこでいろいろな形に加工される鉄筋を見て、「すごい!」と驚きの連続。
現場に出るようになってからは、加工場から加工されて運ばれてきた鉄筋を組み立てていく光景を見て驚き、水平垂直平行に美しく結束していく先輩のスピードと丁寧な技術には感動的でした。
職長(現場のリーダー)を任され、初めて施工図をもとに作業の段取り(配筋の支持~組み立て)をした建物が完成したときも感動しました。
これまでいくつもの現場を担当してきましたが、同じ現場はひとつもありません。なので、今でも建築物が完成した時は感動し、達成感で胸がいっぱいになります。
仕事で大切にしていることは何ですか?
1つめ。職長としては、担当する工事の安全を第一に考えています。現場の仲間に、怪我なく1日の作業を終えて家に帰ってもらいたいと思っています。
2つめ。作業においては、品質を保ちながら「工期厳守でよい建物を」と常に心がけています。そのために、現場での他職種の職人さんとの調整などはこまめに行っています。
3つめ。鉄筋工は多数で現場入りすることが多いため、皆で力を合わせることができるようコミュニケーションをまめにとるようにしています。気になっていることはすぐに質問し、教えていただき、相手からも質問していただきやすい環境を作るよう心がけています。
趣味は何ですか?
主に釣り、バイク、カラオケなどです。休日、子どもと一緒に釣りに行くことを楽しみに日々仕事に励んでいます。
建築業界を目指す、若者へメッセージ!
私は15歳の時からずっと今の会社で鉄筋工として働いています。辛いことや大変なこともありましたが、一緒に考え、一緒に笑ってくれる仲間がいたので乗り越えて来られました。今は毎日が楽しいです。
建物等の骨組みである鉄筋は、完成すると目にすることはできません。ですが、自分が携わった建物が竣工すると、皆で苦労したこと、たいへんだったことも全てよい思い出になり、誇らしい気持ちになります。
この仕事は、達成感を味わいながら技術を身に着けたり、資格をとることができるなど、日々さまざまな形で成長を実感できる仕事です。ものづくりが好きな人、興味がある人、チャレンジ精神を持った方におすすめします。
鉄筋工事 / 山口 裕二さん

interview01

鉄骨鳶工 / 津々見 秀行さん
「男らしい仕事に就きたい」が、きっかけでした。
鉄骨鳶工 / 津々見 秀行さん
仕事の内容について教えてください。
鉄骨鳶工事の仕事で、職長をしています。高層ビルや工場等の建物の骨組みである鉄骨を組み立てる鉄骨組立工事と、鉄骨を組み立てるために使用するクレーン等の組立・解体工事をメインに行っています。
鉄骨組立工事は、クレーンを使って地上に鉄骨の柱を建て、梁を繋ぎ、親綱・養生ネットの安全設備をして床材のデッキプレートを乗せ、上へ上へと組み立てていく仕事です。高所での作業が多いため、特に安全面には気を配っています。作業員全員が安全に作業できるよう、元請けの方や関連業者の方たちと日々連絡調整しながら仕事を進めています。
この仕事に就いたきっかけは何ですか?
まだ学生だった頃、私の地元の田舎町に大きなデパートが2棟できました。そのデパートを建てたのが、今私が勤めている会社でした。私はその建物が、だんだん大きくなり、上へ上へと伸びていく姿をよく見ていました。
高校卒業を前にどんな職業に就こうか悩んだとき、デパートを建てた会社のことを思い出し、「どうせ就くなら男らしい仕事に就きたい」と思ったのが、今の鳶職の道に進んだきっかけです。
鉄骨鳶工 / 津々見 秀行さん
鉄骨鳶工 / 津々見 秀行さん
今までの仕事で印象に残っていることは?
今までいろいろな現場を経験してきましたが、特に印象に残っているのは1年以上仕事をした、ある製鉄所の現場です。
その現場は、通常の現場に比べて2倍も3倍もルールが厳しい現場でした。思うように仕事が進まずたいへん苦労しましたが、工事が終わって次の現場に行ったときに、安全に対する知識や考え方が以前より向上していることに気づきました。
「あの現場で苦労したことは無駄ではなかったのだ」と感じ、今ではよい思い出になっています。
仕事で大切にしていることは何ですか?
建物を建てる仕事なので、「良いものを安全に作りたい」といつも思っています。
現場では、地上で鉄骨に玉掛けをして楊重する人、上で鉄骨を組み立てる人など、それぞれが役割を担い、チームプレイで仕事を進めてゆきます。安全かつスムーズに進めるために、お互いのコミュニケーションと信頼関係を大切にしています。
趣味は何ですか?
旅行です。特に地方の有名な温泉に行くのが好きです。現在(2020年8月)は新型コロナウイルスの影響で出かけることが難しくなっていますので、温泉の素を使って自宅風呂を楽しんでいます。
建築業界を目指す、若者へメッセージ!
近年、建設業界に入ってくる若者が少なくなったと感じています。鳶職は、自分が携わった建物が生涯形として残る、とてもやりがいのある仕事です。
建設業は危険なイメージが強いようですが、現在は2丁掛け安全帯や安全靴等を使用したり、危険予知活動や指差呼称(333運動)を行うなど、災害から身を守り、安全に作業できるような活動が活発に行われています。休憩所等の職場環境もとても良くなってきているんですよ。
鉄骨鳶工 / 津々見 秀行さん