interview04
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新人の時「いつかは大きな現場を
任せられる人間になりたい」と
思ってました。
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左官工事 / 谷 大介さん
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仕事の内容について教えてください。
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左官工事は、建築工事の中の仕上げをする仕事です。
材料の練り混ぜ、施工場所への運送をするほか、鏝(こて)という道具を使って壁面・床面への塗付けなどを行い、建物を美しく仕上げます。
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この仕事に就いたきっかけは何ですか?
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18歳になって進路を考えていた頃、特にやってみたい仕事もなくくすぶっていた私を、先輩が今の会社へと誘ってくれました。
建築の世界に入ってはみたものの、恥ずかしながら「左官」という仕事について何も知らなかった私でした。でも、仕事をしているうちにだんだん好きになり、興味を持つようになってゆきました。今では職長を任され、責任感が求められるこの仕事にやりがいを感じ、誇りに思っています。
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今までの仕事で印象に残っていることは?
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入社直後に配属されたのは大型ショッピングセンターの仕事です。私の師匠が職長をしていた現場だったのですが、新人の私も連日残業が続きました。きつい現場ではありましたが、「いつかは私もこんな大きな現場を任せられる人間になりたい」と思ったことを覚えています。
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仕事で大切にしていることは何ですか?
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まずは、人とのコミュニケーションですね。仲間や現場の人と挨拶や会話を交わし、ON・OFFの切り替えをすることで楽しく仕事を進めることができます。
作業を進めるにあたって大切にしていることは、一つ一つ思いを込めて作業をすること。思いを込めて行うことで、気持ちが入った輝く仕事ができると思っています。
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趣味は何ですか?
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いろいろなこと(ゴルフ、サッカー、釣りなど)に興味を持ち、始めてはみるのですが続いていません。最近は趣味を模索しているところです。明確な趣味はなくても、日々の仕事の疲れは、家に帰れば家族が癒してくれます(笑)
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建築業界を目指す、若者へメッセージ!
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建築業界は、男気の強い世界です。叱られることもありますし、屋外での作業なので、夏は暑く、冬は寒い。しかし、仲間とともに汗を流しながらつくった建物・作品が完成したときの達成感は、本当に気持ちが良いものです。
まずは興味を持ってもらいたいですね。興味を持てば関心が生まれ、視野が広がり、好きになれば熱い気持ちが自ずと入ってきます。
みなさんが日々目にしている建物は、いろいろな人の情熱と気持ちと汗が詰まった建物・作品です。そして、建てた建物・作品はいつまでも残ります。
気持ちをひとつにして、ともに新しい時代(建物・作品)を築きましょう!!!
interview03
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一つの建物を
力を合わせてつくる
この仕事を誇りに思っています。
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ガラス工事 / 白川 正樹さん
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仕事の内容について教えてください。
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商業施設・病院・学校・マンション等のガラス工事の施工をしています。ガラスの厚みや大きさ、重量によっては人の力では施工することができないため、クレーンなどの揚重機や専用治具を使って施工することもあります。
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この仕事に就いた理由、きっかけは何ですか?
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実家が建設業をしており、もともと建設業に興味があったので、知人の紹介でガラス業界に入りました。小さい頃から家族が働く姿を見て育ったこと、私自身も身体を動かすことが好きだったこともあって、迷いはありませんでした。
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今までの仕事で印象に残っていることは?
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初めてガラスを持った時、想像以上に重いのでびっくりしたことを覚えていますね。
専用治具を使って大板ガラスの施工を行うのは、緊張の連続です。その分、重量が数百キロを超えるガラスを無事に取り付けることができた時の達成感は、何物にも代えがたいものがあります。建物の中でもガラスはとても目立つ材料ですので、完成した時はやりがいや誇りを感じます。
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仕事で大切にしていることは何ですか?
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ガラスは割れ物なので、慎重に扱わなければなりません。施工前には綿密な打ち合わせが必要であり、そのため、元請担当者、他職の方、仲間とのコミュニケーションを大切にしています。
お客様に最高の商品を提供できるよう、常に神経を集中して作業を行っています。
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趣味は何ですか?
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子どもがサッカーをしているので、私も一緒にサッカーをしています。とにかく体を動かすことなら何でも好きなんです。
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建築業界を目指す、若者へメッセージ!
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近年、建設現場に女性が増えてきていて、職場が和やかに楽しくなってきています。
一つの建物を他職の方と力を合わせて作り上げることで生まれる達成感は、素晴らしいです。やりがいのある仕事、やりがいのある業界だと思います。私はこの仕事を誇りに思っています。
interview02
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お客様に喜んでいただき、
見る人に感動を与えられる
仕事がしたい。
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板金工事 / 吉國 泰さん
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仕事の内容について教えてください。
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化粧金物の製作・施工を行っている会社でスチール、ステンレス、アルミ等の材料を加工や、それらを組み立てた手摺・化粧パネル・その他の製作金物を現場に取り付ける仕事をしています。
制作した製品は人の目につくものが多いので、たいへん気を使います。施工図を確認し、墨出し(水平位置や中心位置を表示すること)しながら製品を一つ一つ取り付けてゆくという精度が要求される難しい仕事ですが、その分、全てを取り付けたときには他では味わえない達成感を味わうことができます。
自分が取り付けた製品を、建物を引き渡した後にも見ることができるのも、この仕事の魅力です。目にする度に仲間と苦労したこと、楽しかったことなど、当時の記憶がよみがえります。
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この仕事に就いたきっかけは何ですか?
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現在の仕事に就く前は、自動車メーカーの工場ラインに勤めていました。以前から手に職を着けたい思いがあり、また建築に興味もあったので調べたところ、建築金物の取り付けの募集を見つけました。実際に話を聞いたところ、ますます興味が湧いてきたため、今の会社に入社しました。
最初の頃は仕事内容がたいへん難しく、さらに覚える事も多くて、先輩方に着いていくどころか、物を持つのが精一杯でした。それでも現場の何もない所に図面に基づいて大きな製品が次々と取り付けられてゆく様子や、ついに完成した姿を見た時は感動しました。その感動を自分の手で成し遂げたいと思い、勉強や経験を積んで現在に至っています。
これからも、お客様に喜んでいただき、見る人に感動を与えられる仕事をしていきたいですね。
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今までの仕事で印象に残っていることは?
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入社して1年が過ぎた頃、短い手摺の取り付けに一人で行くように言われました。それまで先輩方と一緒に取り付けをしていたので、だいたいのことは解り、少しは出来るようになっていましたが、一人でやる自信はありませんでした。
今振り返ってみるとそれほど難しいものではないのですが、まだ経験が浅かった当時は、すごく不安でしたね。全て自分で決めて取り付けなければいけなかったため時間はかかりましたが、何とか取り付けることができました。
あの時の経験があったからこそ、今の自分があると思っています。経験させていただいたことに感謝しています。
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仕事で大切にしていることは何ですか?
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いくら技量が優れていても、一人だけではその力を発揮することはできません。チームの仲間や他業種の仲間、職員の方がいてはじめてその力が発揮されるのではないでしょうか。現場にはそういったチームワークを大切にする仲間がいます。だからこそ、辛いこと厳しいことを乗り越え、より安全でいいものを納めることができるのだと思っています。
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趣味は何ですか?
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最初の頃は仕事をするので精一杯でしたが、あるきっかけでゴルフと出会い、そこからゴルフを始めました。今は休みの日に仕事仲間と一緒に楽しんでいます。これも職場があり、仲間がいるからこそできるのだと思います。ゴルフを通じて新しい仲間ができる度に、仲間の大切さ、ありがたさを実感しています。
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建築業界を目指す、若者へメッセージ!
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建築業界には楽な仕事はないと思っています。ですが、色々な業種の方が一つの目標に向かって力を合わせ、苦楽をともにし、成し遂げ、ついに建物が完成した時に感じる達成感は、他では味わえないものです。新しいことに取り組み、技術を身に着けながら、仲間とともに日々仕事に取り組むことでしか得られない達成感を、ぜひ実感していただきたいです。
interview01
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新たな3Kに繋がるよう、
若い世代で
業界を変えてゆきたい。
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塗装工事 / 山田 秀斗さん
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仕事の内容について教えてください。
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建築塗装工事は、建築物の外壁や内壁、屋根・天井・床など、建物のありとあらゆる部位に塗装を施す仕事です。
「塗装」には、建物をきれいに見せるだけでなく、コンクリートや鉄・木といった素材の保護、低汚染性や防カビ性などを持った特殊塗料を用いることで建物自体に様々な機能を付与すると役目もあります。
私たちは、ただペンキを塗っているわけではありません。養生やパテ・研磨といった下地処理をはじめいくつもの工程を一つ一つ丁寧に行うことで、初めてきれいに仕上げることができるのです。自分の仕事を直接目で確かめられるところも、塗装の魅力と感じています。
自分が“化粧”を施した建物が、一つの“作品”として世の中に残っていくことが、私の誇りともなっているんです。
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この仕事に就いた理由、きっかけは何ですか?
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親戚が塗装工事をしていたため小さい頃から仕事の内容を見聞きする機会が多く、成長とともに少しずつ興味を持ちはじめました。今の会社と出会ったのは、進路を塗装工に決めた高校3年のときです。
この仕事に携わるまで全く意識していませんでしたが、塗装は自分の身の回りのさまざまな場所に存在します。人々の身近なところに自分の仕事があることに、今はやりがいを感じています。
塗装工は、“たくさんの人に見られる仕事”です。自分の技能や技術が試されるシビアな世界であり、そこに妥協はありません。
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今までの仕事で印象に残っていることは?
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初めて職長を任された時のことが、強く印象に残っています。
安全・品質・工程管理のために綿密な打ち合わせを行ったり、他職の方と積極的にコミュニケーションをとったり、リーダーの大変さを痛感しました。日々の仕事に追われる毎日でしたが、そこで学んだものがたくさんあります。いろいろな仕事をこなしながら、今は職長として強い責任感をもって職務にあたっています。
人を効率よく動かす判断力、先の工程を予測する知識と経験、品質と作業員の安全を守るための目配り・気配りなど、職長にはたくさんのものが求められます。
後に続く後輩たちも、いつか同じ壁にぶつかることでしょう。その時には自らの経験をもとに、彼らを支えてあげたいと思っています。
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仕事で大切にしていることは何ですか?
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「仕事にどう向きあっていくか」を大切にしています。
私のモットーは「早く、きれいに」です。大事なのは、仲間同士でコミュニケーションを十分にとり、他職を含めた職人たちとの横の繋がりを広げること。自分一人だけで頑張っても、仕事は成り立ちません。一緒に仕事をしている仲間たちとどうすれば早く、きれいに仕上がるかを十分に議論し、意思疎通を図りながら進めていくことが必要です。
これは、私が務めている会社の先人たちが築き上げてきたもので、私自身もそれを学んできました。自分なりのやり方で、先人たちが築き上げたものを引き継いでゆきたいと思っています。お客様に喜んでいただくため、これからも自分のモットーを貫き通したいと考えています。
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趣味は何ですか?
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趣味はソフトバレーとスノーボードです。ソフトバレーは、老若男女いろいろな人と接する機会が多いため、コミュニケーション力をつける場となっています。体を動かすことが好きなので、体力面でも仕事の役に立っています。
仕事人はメリハリやON・OFFが必要だと思います。趣味の充実が仕事の活力になりますので、怪我のないよう、色々な趣味に挑戦したいですね。
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建築業界を目指す、若者へメッセージ!
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何もないところから建物が造り上げられる様子は感動的です。何度経験しても計り知れないすごさを感じますね。そこに携わっていることに誇りを感じています。3K(きつい・きたない・きけん)のイメージを払拭できていない状況ではありますが、私たち若い世代が“やりがい”や“達成感”のある仕事をしていくことで、この先の新3K(給与が良い・休暇が取れる・希望が持てる…そしてカッコイイ)に繋げていけるよう、建設業界を変えていきたいと考えています。私たちと一緒に、誇れる仕事をしましょう!