重仮設工事 建設工事における縁の下の力持ち
重仮設とは、仮設の中でも特に山留や乗入れ構台等比較的重量物の部材を取り扱う職種です。仮設は建築物を建てる過程で必要なものですが、建築物が建て終わると不要となるものです。
重仮設は主に地下工事を行う際に活躍するもので、土を掘る際に周りの地盤が崩れないように押さえるため構築するものが山留です。山留工事を行うためには事前の計画が重要で、その土地の地盤がどのような性質をもっているかなどを調べて計算し、周辺地盤への影響がないことを確認しながら工事を行います。重仮設工事は、まさに建設工事における縁の下の力持ちといえる存在です。
重仮設工事の中でも、特に山留工事は土を掘るための工事であるため当然ですが、土を掘っていない状態からのスタートになります。つまり、目に見えない状態での計画および施工なのです。
そのため、事前にボーリング調査といわれる地質調査で現地の土の性質や地下水位の状態を確認し、その調査結果を基に工法を選定し、計画・計算・施工します。よって、この職種は土のエキスパートであり、数多くの経験が求められますが、建設工事を行う上で大変重要な役割があります。