杭工事 地味なようで、最も重要
杭は、建築物を支える上で大変重要な役割を果たします。建物の最下部から支持地盤と呼ばれる堅固な地層まで、建物の重さを伝達させるための柱上の構造物を杭と呼びます。
杭の材料は、コンクリート・鋼製のものがあり、工法は埋め込み杭・打ち込み杭・場所打ち杭と呼ばれる工法があります。この業種は、建物の建築条件から適切な材料・工法を検討の上、設計し施工を行うまでが仕事です。
杭は土の中で施工し、建築物が建ったその後も、杭自体が人々の目に見えてくることはありません。土の中という目に見えないものを相手に仕事をするわけですから、事前の計画と経験・地盤に関する知識が非常に重要となります。
一見、地味な仕事のようにも思えますが、杭工事は建築物を支えるうえで最も重要な部位でもあります。そのため工事を行う事には重大な責任が伴いますが、縁の下の力持ちとして建築物を支えているという誇りは、他の職種ではなかなか得られないものです。